なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか?~儲かる会社は知っている!~ 著者:岩崎聖侍 発行所:TAC出版 発売日:2011年4月1日 Amazon.co.jp 商品詳細を見る |
献本していただきました
今回紹介させていただく書籍は、著者が代表を務めている 「株式会社FreeLifeコンサルティング」 の岩崎聖侍さんから献本していただいた本です。岩崎聖侍さん、ありがとうございます。
株式会社FreeLifeコンサルティング 「http://www.freelifec.com/」
この本が読みたくなる一言
本書は、マーケティングの書籍なのですが、私がおもしろいと思ったところは「現代人は物を買うのではなく、物語を買うんだ!」といっているところです。
現在は、いい商品をつくっても、なかなか売れない時代になってきました。
それは、他の商品との差別化ができなくなり、消費者の目線が価格に移ってきているからです。ですが、価格で勝負しようとしても、大企業に勝てるものではありません。
その中で、成功するために考えなければならないことが、消費者の心理なのです。現在の消費者は、豊かな生活を送れるようになったことで、消費に対する考え方が劇的に変わってきています。
では、何が消費者の心を動かすのでしょうか?
それが本書にある「桃太郎戦略」なのです。
桃太郎戦略とは
著者は、現代人が求めているものをこのようにいっています。「現代人は物質的な物ではなく、自分が必要とされている、認められている、人とつながっている、という実感を求めている」と。
たしかに、人は自分の居場所を見つけようとしますし、自分が人の役にたつ、社会の役にたちたいということを求めるようになってきているのかもしれません。
そのような実感を、どのように与えてあげればよいのか?
現在の消費者は、社会貢献であったり、ボランティアであったり、人の役にたちたいという気持ちを持っています。
消費活動においても、共感できるものには、お金を使うことに対する抵抗は少なくなります。本書では、それを寄付付きの商品を例に説明しています。
そして、みんなが共感でき、同じ価値観を持って参加できる物語、みんなでつくりあげる大きな物語を、あなたの商品の付加価値として、つくりあげればよいのです。
例えば、野球やサッカーなどのスポーツを応援するファンも、そこに大きな物語を感じ、1つになることで、あれだけの行動力が生まれてきているのではないでしょうか。
あなたの商品にも、その商品ができるまでの苦労、その商品でどのように世の中に貢献したいのか?あなたがその商品を生み出した思いなど、人々に共感してもらえる物語を考えるのです。
この共感できる物語と、社会の役にたちたいという実感を与えてくれる商品や会社が、成功する時代になってきているのです。
この消費者の消費行動をくすぐるための方法が、商品の裏にある物語に興味を持ってもらうことなのです。これを「物語参加型購買」と著者はいっているのです。
それを本書では「桃太郎戦略」と名付けています。これは、あなた自身や、あなたの会社、あなたの商品の物語に、消費者を巻き込んでいくマーケティング手法なのです。
あなたの物語をつくる
そもそも、あなたの商品を多くの人に知ってもらうためにも、物語をつくることは役にたちます。商品の説明だけでは、差別化は難しいのです。それに比べて、物語をつくるということは、それだけ記憶に残りやすくなります。
では、共感してもらう物語をつくるにはどうすればいいのでしょうか?共感してもらえる物語には、ある共通点があると著者はいっています。それが「ヒーローズ・ジャーニー」というものです。(本書に説明あり)
それを、著者がビジネスに応用するために考えたものが「ヒーローズ・マーケティング」なのです。これに沿って、物語をつくることで、共感を生む物語をつくることができるのです。
それをすべて説明すると、あまりにもネタバレになってしまいますので、説明しませんが、私たちの人生にも浮き沈みがあるように、物語にも浮き沈みを入れることで、その物語を身近に感じ、応援したくなるものにするのです。
その中でも大切なものが、物語の葛藤をうまく表現できるかどうかなのです。困難・失敗・挫折がある物語は、共感を生みやすく、応援される物語をつくることができます。
1度、自分のことを共感してもらえそうな、物語を考えてみるのも、おもしろいかもしれませんね。あなたにも、あなたにしかない物語が必ずあるはずです。
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