この本が読みたくなる一言 ブログで記事を書いている人にとって、文章力を磨くということは、1つの課題だと思います。私も「文章力アップ」というような書籍には、どうしても目がいってしまいます。
本書の特徴は、著者がいう「すべての文章に共通する土台の部分」、言い換えれば、あらゆる文章の基本となる部分が説明されています。
文章を書くことが苦手な人、文章を書いてはいるが、基本の確認をしたい人には、多くの気づきがあります。
本書には77のヒントが載っているのですが、それらは事例とともに説明させています。すべて読まなくても、あなたが気になったところだけでも読んでみてはいかがでしょうか。
私が気になったところを紹介します。
ヒント1 短く言い切る勇気を持つ 本書には、このように書かれています。「日本人には、断定することをはばかる傾向があります。はっきり言い切ってしまうと、その言葉に責任を持たなければならないと恐れる心理があるかもしれません。」
この文章を読んで、私は感じたことがあります。(本書の「短く言い切る勇気を持つ」の内容とは関係ない感想です)
よく「~だと思います」や「~かもしれません」というような文章を見かけることがあります。もちろん私も使っていますが、この「~だと思います」や「~かもしれません」とうのは、時と場合によるのでしょうが、責任を持たない文章ともいえるのではないでしょうか。
言い換えると「私はこう思いますが、本当は違うかもしれません」というようにも聞こえてくるのです。 これでは、読み手はいったいそこから何を学べばいいのかわからなくなります。
本当なら「これは~です」と言い切っている文章の方が、読む方も安心できます。(それを鵜呑みにすることも危険がありますが)
私たちが書く文章で、そこまで意識することはないかもしれませんが、「~だと思います」の使いすぎには注意しなければなりません。
ヒント5~8 文の前半と後半をかみ合わせるヒント27~31 話し言葉の影響を避ける このヒントは、自分が文章を書いているときには、まったく違和感がないと思っていることが、実は、おかしなことだと気づかされるところです。
正直、直さなくても意味が通用するようなこともあるのですが、正しい言葉使いがどういうものなのかということと、分かりやすく伝えること、読む人によって誤解を生まないためにも、注意しておいた方がよいところです。
私は、文の頭に「なので」をよく使っているのですが、これも話し言葉の影響を受けているようなのです。本来は「だから」が正解のようで、今後気をつけなければなりません。ヒント33 なるべくシンプルに整理する これも、私は痛いところを突かれました。
文章を書いていても、言いたいことが整理されず、同じことを繰り返していたり、結局何が言いたいのかが、伝わらなかったりということが多くあるような気がします。
わかりやすくするために、どうしても説明を増やしてしまう。それが、余計にわかりにくくしていることは十分に考えられます。
ヒント50にもあるように、削れる言葉は徹底的に削ることが大事です。削ることで、伝わる情報量が減るどころか、大事なメッセージがムダな言葉に埋まらなくなりますので、言いたいことが伝わりやすくなりますし、読み手も読みやすくなります。これも気をつけないといけません。普段から 本書のヒントを見ていると、日頃から、聞いたり、話したり、読んだり、書いたりすることが、いかに大事であるかが実感できます。
日頃から正しい言葉に多く触れることで、自然と正しい言葉を覚えることができますが、逆に、間違った言葉に触れていると、それがそのまま身についてしまうのです。
このように考えると、無意識に見ていた文章も、意識をして「これって、おかしくないか?」と考える癖を持った方がいいということになりますね。
Amazon.co.jp 文章力の基本

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